2018年8月1日水曜日

宮口精二

宮口精二といえば、「七人の侍」に出てくる寡黙で凄腕の剣の達人、久蔵のイメージしかなかったんだけど、「男はつらいよ」シリーズを全話見返したときに、まったく新しい宮口精二に出会えて嬉しくなりました。(ちなみに寅さんシリーズ、ワンパターンの娯楽映画と思われがちですが、情緒ある素晴らしい作品が多いです)

久蔵を演じたのが、宮口精二40歳の頃。
それから20年後の「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」のなかで、娘との不和に悩む不器用な父を演じているのが60歳ぐらい。

深みと広がり、さらにユーモアも少し加わって、人間に奥行きが増したように感じられます。こういう風に、うまく歳を重ねて成熟できたらいいな。
宮口精二、実に味わい深くてかっこいい役者さんです。





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